近々、姉の結婚があるので、休日に愛媛までスーツを買いに行っていたわけです。いろいろ見てみて、高松の方があるなあと思ったけど来たからにはしょうがないので店を回った。セレクトショップで売ってたシャツとタイとアローズのスーツを買い、高島屋でベルトとサントーニの靴を購入。サントーニの中では安いやつだけどいい感じ。
まあ、高い買い物だったけど自分としては良いのを買ったわけです。今は職場でスーツ着てないけど、仕事でも使えるようなやつ。
ところで、僕もいいスーツとか着たいという気持ちはあったけど、今まではスーツに全然お金をかけてこなかった。なんでかというと、仕事でミスしたり怒られたときに余計へこむからです。いいスーツとか着て調子に乗ってると、怒られた時鼻を折られる感じですごくつらいからです。
その点、安いスーツだとそんなにへこまない。「君は本当に理解力がないなあ」「何回遅刻してるんだよ!」「寝るな!」「もう十分生きたよね?」そういう風に叱責されても、心のどこかで思える、言い訳できる「でも、俺のスーツ青山だし・・・」
「でも、俺のスーツ青山だし」これは職場でどんな時にも使える救いの言葉だった。なんでスーツが出てくる?関係ないじゃん、って思われるかもしれない。自分でも、こいつクズだわ、って思う。でも、分かるでしょ。分かれ。人間だもの。
だけど、そんな僕もやはり、いつかは変わらなくてはならないわけです。いつまでも安スーツの中に逃げこむわけにはいかないのです。いいスーツを着て、人の感情を真正面から受け止めないといけないのです。そういう立派な大人になってやる。
でも、それでもやはり怖い時もある。そんな時はちょっとだけ自分に甘くなってもいい。「でも、俺の下着ピーチジョンだし」なんだか熱くなるぜ。