最新の近代麻雀に、単行本発売記念として「東大を出たけれど」の漫画版が載ってた。
漫画を読んでみて、漫画も良いのだけど、エッセーの良さに改めて気づいた。
あのエッセーの良さというのは、文章自体はもちろん良いのだけど、近代麻雀というマイナーな雑誌に毎号たった1ページだけ載っているという、なんともわびしい状況が、エッセーの内容とマッチして魅力を増加させてるのだと思う。
パラパラと最初からめくっていっても、まず見つけることはできない。1ページだけだから目立たない。最後のページまで行き着いて、目次を見て、ページ数を確認してから改めて探すことになる。その見つけにくい感じもまたいい。都会のビルの谷間にひっそりとある雀荘みたいな。
そんな風にしてわざわざ探して読むからこそ、自分にとってあのエッセーは特別なものになるんだろうと思う。