キングコングピーター・ジャクソンのやつ。
コングとティラノサウルスの戦いがすごいので、映画館で観たらよかったと思った。
ジャックブラックが演じてる映画監督を評して「自分が愛するものを壊さずにはいられない男」と脚本家が言うところがあったけど、このセリフはオリジナルのほうでもあったような気がする。気のせいだろうか。
ラストで二人が抱き合うのは、落ちて行ったコングが悲しすぎる。「ノートルダムのせむし男」が「キングコング」によく似ていて、立場的にもよく似ているんだけど、せむし男のほうは塔の上からガーゴイル?の石像のそばで、愛しのエスメラルダとその恋人が去っていくのを見送りながら「俺も石でできていたらよかったのに」とつぶやく。映画が終わっても、その言葉が心に残る。報われないけど、この映画はこいつの話だった、って思える。
コングは死んで肉の塊になってしまうし、女と脚本家には共感できないし、投げ出されたような感じのまま映画が終わってしまい、虚ろな気分。
あ、でもいい映画でした。