猫がするな ライオンのふりを

今日は課の飲み会だったのだけど、満腹になったので30分ぐらいで帰ってしまった。
班及び課の人たちを仲間と思えない。
課において、自分一人が突出して忙しい。大きな案件も多い。この状況を最初はいやだなあ、と思いつつも、チャンスだと思っていた。大変だけど、自分を成長させるチャンスだし、評価も上がるだろうと思っていた。
実際、かなり成長できたと思うし、良い評価ももらえた。だけど周りの人たちがさっさと帰ったり、ヒマそうにしている(人もいる)中で、自分だけが毎日毎日遅くまで、休日も仕事をつづける日が続いて、3月がそのMAXだったのだが、周りの人に対して憎しみというか、見下す気持ちが出てきた。
なにせ周りの人は全員、自分よりもずっとベテランで給料も高いのだ。それなのに負担の軽い仕事をしたり、クソッタレなミスをしたりする(人もいる)彼らを、見下すなと言うのが無理な話だ。彼らのようになりたくないのだ。見下す以外にどうすればいいのだろう。
僕の今の彼らに対する感情は、怒りとか蔑みという感情からさらに一歩進んで、そういう感情を抱くこと自体にムカつきを覚えている。比較の対象として存在することすら許したくないというか。たとえばライオンを最強の動物として、ライオンに「ライオンさんってチーターより強いですよね」と言ったら、ライオンは喜ぶと思う。すこしはにかみながら「まあね、あいつは速いだけだからね」とか言うに違いない。でもライオンに「ライオンさんって、カブトムシより強いですよね」と言えば、ライオンはきっと怒るだろう。比較の対象としてカブトムシを出すのは、ライオンに対する侮辱だ。
課の人たちに不満を持つということは、とりもなおさず彼らと自分を同じ土俵に上げているということであって、そのこと自体を「自分を貶めているのではないか?自分自身に対する侮辱なのではないのか?」と考える。異常だろうか。


ところで、年度が変わるときに、業務分担の見直しをする機会があって、人員が増えるということもあり、僕は仕事を減らしてもらえそうだったのだが、それに強硬に反対した。「仕事を減らしてもらいたい」という甘えを持つと、今の自分がポキッと折れてしまいそうな気がしたからだ。周りの人たちには「変わってる」と言われた。きさまにオレの心は永遠に分かるまいッ!まあ、最終的には少し減ってしまったが。
ただ、変わってるというのは本当なのだろう。僕は孤立した状態から人を見下すのが好きな人間で、楽になることの嬉しさより、そちらを選んだのかもしれない。実際、これは闇の魔法だ。術者の能力を正道に比べ飛躍的に高めるが、闇に取り込まれるリスクを伴う。性格的に自分にはよく合うが、今ちょっとヤバい状態なのかもしれない。(闇の魔法とかアホみたいなことを言ってるのはネギま!の影響。主人公ネギも今、闇の魔法で成長中。最近魔法が派手で見てて面白い。しかしこれはすごいハーレム漫画だ。読んでて恥ずかしくなるので、戦闘場面以外は読めない。この漫画にはまると、実生活に支障をきたすんじゃないだろうか)


ゆくゆくは、こういう状況でも自分を揺るぎなく持って、笑って周りと打ち解けていられるようになればいいのだが。今は反感を持つことでしか自分を保てない。覚悟が足りないのだろう。